2025/06/04 岡本敦教授の天然水素に関するコメント,日本経済新聞朝刊に掲載
マントル岩石であるかんらん岩が水と反応する蛇紋岩化反応は、かんらん石中のFe(II)を酸化すると同時に、水を還元して水素を生成します。
こうした水素は深海底の微生物にエネルギー元として利用されており、他の天体の生命との関連も示唆されています。
近年、このような天然水素に資源としての可能性が指摘され、注目を集めつつあります。
6月3日、日本経済新聞朝刊19ページで、地下で産出される天然水素を国産資源として活用する研究と、実用化への期待が報じられました。
蛇紋岩化作用や水素生成を研究する当研究科の岡本敦教授は、同新聞の取材を受け、天然水素の資源利用について記事中でコメントを寄せました。
岡本教授は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の先導研究プログラムに「超塩基性岩からの天然水素回収・生成増進に関する研究開発」を提案し、
今年度5月に採択されました。
この支援を受け、当研究科渡邉則昭教授と共に、天然水素の資源的なポテンシャルを評価する研究に着手します。
- 報道情報
- 2025/6/3付 日本経済新聞 朝刊 19ページ
- 研究室HP
- 地球物質エネルギー学分野 岡本研究室