東北アジア地域文化論講座 環境人類学分野
担当教員
A. E. Delaney 教授
東北アジア研究センター
研究概要
東北大学・環境人類学研究室では、日本および世界各地の沿岸・海洋地域を中心に、人間社会と自然環境との複雑な関係を対象とした、フィールドベースの学際的な研究を行っています。
文化人類学を基盤としつつ、分野横断的な視点から、環境変動の体験、文化遺産、コミュニティのレジリエンス(回復力)といったテーマに取り組んでいます。
私たちの研究対象はグローバルに広がっていますが、特に注目しているのは日本の沿岸および離島地域です。
これらの地域では、生業、ガバナンス(地域の運営体制)、文化的アイデンティティが、海や自然環境と深く結びついています。
こうした視点から、以下のような社会文化的・生態学的なダイナミクスを探究しています:
- 沿岸・島嶼地域における人と環境の相互関係
- 伝統的な生業や陸と海の統合的管理(例:里山・里海、新たな実践としての「海業」など)
- 文化遺産、地域の生態知識、場所への愛着
- 気候変動への適応、災害からの復興、レジリエンス
- 沿岸社会に対する政策の影響(例:東日本大震災後の復興政策、漁業法改正など)、環境的・社会的・海洋的な公正(ブルージャスティス)
- 地域の再生と持続可能な未来の構築
研究アプローチ
私たちの研究は、民族誌的フィールドワークを基本としています。地域社会との深い関わりを重視し、現地の人々の声に耳を傾け、共に学ぶ姿勢を大切にしています。 加えて、以下のような多様な手法を組み合わせたミックスドメソッドのアプローチを採用しています:
- 質的・量的データの収集
- 写真、参加型マッピング、映像などのビジュアル手法
- 地域のパートナーと共同で設計・実施する協働的研究
- 生態学者、海洋科学者、政策関係者との学際的連携
これらの手法を通じて、私たちは、地域社会がどのように環境的なプレッシャーに対応し、変化する政策を乗り越え、自然とどのように意味ある関係を維持しているのかを明らかにしようとしています。 研究の中心には、「レジリエンス」、「海業」、「里山・里海」、「場所に根ざした知識」、「文化的景観」といった概念が位置づけられています。
キーワード
応用人類学、 沿岸文化、 文化人類学、 文化遺産、 ガバナンス、 人間–環境相互作用、 民族誌、 里山・里海、 社会的持続可能性、 社会–生態システム、 レジリエンス、 海業、 視覚的手法、 地域的経験、 日本、 欧州連合(EU)、 グリーンランド、 東南アジア、 サブサハラ・アフリカ
連絡先
alyne.delaneytohoku.ac.jp



