東北アジア地域文化論講座 文化進化研究分野
担当教員
田村 光平 准教授
(Photo ©︎波田野 悠夏)
研究テーマ
- 文化進化の理論研究
- 人類史の定量的研究
- 人類史研究のための研究環境の整備
- 学知や学術資料の価値・流通に関わる調査と実践
研究内容
人類史における文化の多様性が、生物進化と同じ「変化を伴う由来」のプロセスによって形成されてきたとみなす「文化進化」の枠組みのもとで、人類史上のさまざまな文化現象の定量的分析や、そのための手法・インフラ構築に関して、基礎から実践までを射程に含む教育研究を行う。700 万年の人類史のなかで、試行錯誤などによる変化が蓄積し、継承され、現在の文化多様性が形成された。そのなかで、環境は適応の対象であり、制約として働くこともあれば、ニッチ構築により改変される対象でもあった。こうした環境との相互作用や文化の伝達過程を定量的に解析する。
また、こうした研究の基礎資料は地域の博物館に所蔵されているが、資料のデータベース化およびその基礎となるデジタル化は不十分であるとともに、人口減少に代表される社会変化に対応して、文化財の地域における価値も変化する必要が生じている。こうした課題に対して、展示の分析やインタビューを通じた文化財の価値やその流通の分析や、技術インフラの整備にも取り組む。人類学、考古学、進化生物学、人文情報学を横断する教育研究を目指す。
研究キーワード
文化進化、人文情報学、人類史
研究室ホームページ
連絡先
kohei.tamura*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)