研究科長ご挨拶

環境科学研究科の役割 -地域から世界へ-

研究科長

東北大学 大学院 環境科学研究科長
           吉 岡 敏 明


私達が、今現在もまた将来にわたって直面する最重要課題が環境問題の解決で
あることは衆目の一致するところでしょう。希望にあふれた21世紀を誰もが夢
見てきましたが、新世紀のフタを開けてみると、 人口、資源エネルギー、気候
変動、水、食料、感染症問題と言った地球の持続可能性を脅かす課題が増大し
ています。問題を解決して地球環境に調和した持続可能な社会を構築するため
に、私達は総力を傾注する 必要があります。それぞれの研究分野が個々に対応
するのではなく、文系・理系の「知」を融合した新しい研究・教育体制のもと
に取り組むことが求められています。

2003年春に東北大学大学院環境科学研究科は設立されました。工学、理学、
社会科学、人文科学から集まった教員一同は、「環境科学の構築」という共通
の目標を上げて研究・教育に取り組んでまいりました。 それぞれの研究分野の
境界を頻繁に出入りして、共通の言葉で話し合えるように努力し、私達は文理
融合の新しいステージを造り上げてきたと確信していますが、このステージを
より強靭化し、確固たるものに 仕上げていくことが私達の新たな役割と肝に銘
じております。

さて、大学のもっとも重要な使命は、優れた人材を社会に送り出すことにあります。私達が育てようとしているのは、コアとなるしっかりした専門知識の上に、環境についての広い知識と俯瞰の効く世界観を持った学生です。

環境科学研究科は、「先進社会環境学専攻」と「先端環境創成学専攻」の2専攻で構成されており、先端環境創成学専攻には、3つの教育コースが設置されています。

本研究科では、総合大学である東北大学の「知」を結集し、持続可能な発展を支える文化と循環社会の基盤となる社会構造を確立するため、文系、理系という伝統的区分を超える総合科学として新たな枠組みの環境科学を構築し、 多様な領域の効果的接近と新たな学問領域を創出することにより、環境問題の解明と解決に関わる幅広い知識と理解力を有しつつ深い専門性を持ち、国際社会においても活躍できる人材を養成することを教育の目標としています。

環境問題は、私達の身近な地域から遠く離れた世界にまで、様々なスケールで発生しています。私達には地域固有の環境問題とともに、地球環境問題を解決するための道筋を示すという役割も課せられています。 「Think globally, Act locally」を合言葉として、地域連携と国際連携をこれまで以上に推進しながら、使命を果たしていきたいと考えています。

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