フィールドワーク(名古屋・大阪・京都)
平成23年10月27-29日
長期コース博士課程及び修士課程の学生が、2泊3日のフィールドワークに参加しました。
以下は学生によるレポートです。
株式会社ミツカン:伊藤 奈津子さん(D2)
日本唯一のお酢の博物館「酢の里」を見学した。これまでビール工場やワイナリーを見学したことはあったが、お酢の生産過程を見学するのは初めてであり大変興味深かった。
最も印象に残ったのは発酵室である。見学前にビデオで見た酢酸菌を発酵槽の中に見るなど、発酵の様子を見学することができた。
お酢に限らず、私たちが普段何気なく食べているものがどのように作られているかを知ることは大変重要だと思う。
原料や生産過程を知ることで、食べ物を大切にするようになるからだ。ちょうど本研修後の環境リーダー特別研修で、肥満問題について意見交換を行った。
欧米に比べ日本ではまだ肥満は大きな問題になっていないが、今後食生活の欧米化により肥満人口の増加が懸念される。また現在著しい経済成長をしているアジア諸国でも同様である。
肥満問題の原因の一つは食育の不足である。食育は座学だけではなされず、学校給食や家庭で食事の他、食べ物の生産過程を知ることが重要だと考えられる。
今回お酢の生産を見学できたことは、今後の食育のあり方を考える上で大変有意義であった。
パナソニック電工株式会社:西坂 光さん(M1)
パナソニック電工で、試験的に建設した直流システム住宅の見学を行った。現在の電力インフラでは交流で各住宅等への電力供給が行われている。
一方で、普及が進んでいる太陽光発電で得られる電力は直流であり、電力を消費するパソコン等の多くの家電製品もまた直流で作動する。
系統から家電製品への電力供給における交流/直流変換は変換ロスが生じ、熱エネルギーとして失われている。
この変換ロスをなくし、効果的な電力利用の観点から、従来の交流システムを直流に置き換える試みを、パナソニック電工では行っている。
見学を通じて、私が考える直流システムの課題は、次の2点である。
1)安全性の問題 直流では、回路を切断する際、アークが形成される危険性がある。
家電製品のプラグ抜き差し時にアークが発生すると、部品の溶融や感電の恐れもあることから、安全を考えた設計が重要だと考える。
2)規格化の問題 今回、住宅の直流システムを見学させてもらったことからも、ターゲットが一般世帯であることが分かる。直流システムに対応した住宅をはじめ、専用の家電製品やプラグの開発時の、世界的な基準が必要不可欠だと考える。
このように、直流システムという新しい基準の構築に当たっては経済産業省、日本政府の方針もまた、今後の展開に大きく影響すると実感した。






