人間・地域 縲恍n域の環境と人の関わりから学ぶ縲鰀

文化生態保全学分野
高倉浩樹 教授

気候変動の影響を文化人類学の視点から分析

気候変動の影響を文化人類学の視点から分析  地球温暖化をはじめとする環境問題は、自然だけでなく、人々の生活や文化にも影響を与えています。当研究室では、北極圏などでのフィールドワークを通して、気候変動による影響を文化や社会の観点から観察、分析しています。
 現在、気候変動の影響を大きく受けている地域のひとつがシベリア
です。シベリア東部のレナ川は冬になると車が通れるほどに凍結する
ため、物資運搬用の道路として使われてきました。しかし近年、温暖化が進んだことによって、レナ川を道路として利用できる期間が短くなりました。効率的に物資を輸送できるルートが少なくなってしまった結果、シベリアでは冬の物資不足が慢性化し、物価高に悩まされるようになってしまいました。
 このように、人間の活動は自然環境と密接に関わっています。当研究室では、自然の変化によって文化や社会がどのように変化していくのか、つぶさに分析、研究していきます。

文理一体となったアプローチで北極研究に寄与

文理一体となったアプローチで北極研究に寄与  フィールドワークでは、現地のコミュニティに入り込んで調査を進めます。現地の人と信頼関係を築いて情報を得ることも大切ですが、それと同時に研究結果をどう現地にリターンしてくかも考える必要があります。当研究室では、写真の展示会や現地の人を招いたイベントを通して、日本社会と現地の社会の文化交流をアシストしています。社会といかに関わり、研究成果をどのように還元していくかは、今後より重要になってくる
視点です。
 また、私自身は国際北極科学委員会の人間社会作業部会の一員としても活動しています。北極研究には、国際的な体制とともに、文理連携的なアプローチが強く求められています。東北大学環境科学研究科の強みは、理系分野との連携ができる点にあります。当研究室の研究成果が北極研究や環境問題に関わる人類学の発展に寄与していけるよう、今後も文理一体となって取り組みを行っていきます。

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