他大学・高専からの入学・編入学を考えている皆様へ

研究科長

東北大学 大学院 環境科学研究科長
           吉 岡 敏 明


 東北大学大学院環境科学研究科は、多様な領域の効果的融合と新たな学問領域を創出することにより、環境全般に幅広い知識と理解力を有しつつ、且つ深い専門性を持ち、 国際社会においても活躍できる人材を養成することを目標としています。
 当研究科では、この目標に共感する意欲ある修士課程と博士課程の学生を広く募集しており、これまでも他大学から多くの入学者・編入学者を積極的に受け入れています。 入学試験は年2回(通常8月下旬と3月上旬)行われ、様々な専門教育を受けてきた受験生に対応する6つの入試群が用意されています。
 詳しくは募集要項をお読みください。また応募にあたっては事前に志望する分野の教員にお問い合わせください。
 東北大学環境科学研究科で我々の未来と地球環境を一緒に考え、行動していきましょう。

在学生の声(他大学・高等専門学校出身者)

関亜美さん

工学的視点だけでなく広い視野で環境分野を勉強できるところに魅力を感じました

                関 亜美さん(鶴岡工業高等専門学校出身)
                     井上研究室 博士課程前期2年

■■ 環境科学研究科を選んだ理由は? ■■

 高専の物質工学科で化学を軸として学ぶ過程で、環境科学や環境問題に興味を持つようになりました。 本科4年時に、志望していた「廃棄物の有効利用」をテーマにしている研究室に所属することができ、環境汚染修復に廃棄物を活用する手法の検討を通し、実用化を目指すと同時に、 地域貢献にも繋がることを意識するようになりました。環境問題の解決は、いまや地球規模で非常に大きな課題です。東北大学大学院環境科学研究科は、文理の融合により工学的視点からだけでなく、 行政との関わり、国内外の現状と対策など、広い視野で環境分野を勉強できるところに魅力を感じ、進学しようと決めました。


■■ 現在どんな研究をしていますか? ■■

 現在所属している井上研究室は、環境汚染修復に関する研究に取り組んでおり、そのなかで私は、石炭火力発電所において、原料である石炭の燃焼によって発生する、 石炭の燃え殻である「石炭灰」を研究材料としています。日本では、石炭灰は回収後、土木材料として再利用や海外輸出、もしくは埋立処分されていますが、 石炭灰の有害性や埋立処分場の残余容量の問題から、適切な処理方法の確立が課題となっています。そこで、石炭灰の環境汚染リスク評価や、有害性を低減させる方法の開発検討により、 埋立処分量の削減と有効利用の促進に向け、基礎研究を行っています。


■■ 将来の夢や目標を教えてください。 ■■

 東日本大震災から5年が経過し、これまで行われてきた様々な震災復興への取り組みが、目に見える形となってきました。 しかし復興は未だ完全ではなく、被災地をはじめ日本にはたくさんの課題が残されています。そこで私は本研究科のカリキュラムとは別に、 東日本大震災をきっかけに発足した「東北大学リーディング大学院グローバル安全学トップリーダー育成プログラム」にも所属することを思い立ち、国内外で活躍できる広い視野と人間力を備え、 産業界で即戦力となる博士人材に向け邁進しています。将来は、地球規模での環境問題の解決を含め、安全に安心して暮らせる日本、東北地域づくりに向け、そのリーダー人材として活躍したいです。


■■ 今後、環境科学研究科を目指す方にメッセージをお願いします。 ■■

 環境科学研究科は「持続可能な社会構築」に向け、多分野の意欲的な研究者や学生が集まっていることが特徴です。またグローバル人材の育成も課題とされており、 英語での授業履修や様々な国の留学生との交流により、言語だけでなく文化の共有を通して、楽しく新鮮な大学院生活を送ることができます。 私の研究室にも、中国、韓国、フィリピン、ハンガリー、インドネシア、チリ、ペルーなど様々な国から留学生が来ており、とても賑やかです。 先生も、学生も、優しくユニークな人が多いので、環境科学に興味のある方は是非一度いらしてみてください!

※取材日:2016年6月30日

佐藤郁さん

あらゆる分野の先生方の講義を受けることができることを知りました

                  佐藤 郁さん(新潟大学農学部出身)
                水環境システム学研究室 博士課程前期2年

■■ 環境科学研究科を選んだ理由は? ■■

 進学について考え始めた高校時代から、漠然と「環境に関する勉強がしたい」という思いがありました。 環境に関わる専攻は多岐にわたりますが、その中でも私は、農学部が最も身近に自然と触れ合えるのではないかと考え、農学部に進学、農業土木を専攻しました。 学部での勉強や研究を進めていく中で、より幅広く環境の勉強や研究ができる機会を持つ大学院に進学したいと考えるようになりました。 本学の環境科学研究科では、工学、理学、さらに文系の分野まであらゆる分野の先生方の講義を受けることができることを知りました。 さらに、今後世界で活躍するには多国籍の学生達と、共に勉強し、議論する経験が重要であると考えました。 多くの留学生がいる本学では、そのチャンスを得る機会が増えるのではないかと思い、本学の環境科学研究科の進学を決意しました。


■■ 現在どんな研究をしていますか? ■■

 近年アジアではヒ素汚染された地下水を生活用水や飲用水として利用し、慢性ヒ素中毒の被害が報告されています。 カンボジアのような熱帯モンスーン気候に属する国では、乾季・雨季の2季で降水量が大きく異なり、水不足に悩まされる乾季では井戸水の利用が頻繁になります。 井戸の利用によって汲み上げられた地下水に含まれているヒ素は、下水道普及率の低いカンボジアでは地上に蓄積している恐れがあります。 また、雨季には大河川メコン河が氾濫し、メコン河の氾濫によって地上に蓄積したヒ素が移動し、ホットスポットが作られ、このような場所で作られるコメは高濃度のヒ素を含む恐れがあります。 私の研究では、数値シミュレーションを用いてメコン河の氾濫でヒ素がどのように移動し分布するのかを計算しています。 さらに、カンボジアで実測を行うことで、より実現象に近いシミュレーションを行っています。


■■ 将来の夢や目標を教えてください。 ■■


■■ 今後、環境科学研究科を目指す方にメッセージをお願いします。 ■■

 環境科学研究科の「学門の幅の広さ」と「国際的な視点を持つ場の豊富さ」は、私が環境科学研究科に進学する動機であり、進学後にも強く感じた本学科ならではの魅力です。 このような機会を得ることができるのは、貴重なことであり、今後社会に出るうえで重要なことであると感じています。 また、IELPプログラムをはじめとした、英語で行われる授業が沢山あり、自分のやる気次第で環境科学研究科での自身の成長は無限に広がると思います。 本研究科には国籍や学部で学んできた専攻など、様々なバックグラウンドを持った学生がいるからこそ、自分の経験にとらわれず、興味を持った方は気軽に足を運んでみてください!

※取材日:2016年1月4日

沼倉達矢さん

文理の垣根を越えて多様な研究をしていることに魅力を感じました

                  沼倉 達矢さん(山形大学工学部出身)
                      坂口研究室 平成27年度修了

■■ 環境科学研究科を選んだ理由は? ■■

 私は高校生の頃から環境について興味がありましたが、学部時代に機械システムを勉強していくうちに、環境に取り組む重要さを実感しました。 環境科学研究科では、環境に関する分野について文理の垣根を越えて多様な研究をしていることに魅力を感じ、大学院から環境科学研究科に進学しようと決意しました。 他大学からの進学ということで大変なこともありますが、様々な観点を持つ先生方や研究生の方々と交流することで、今までなかった知見を発見したり、 未来に役立つ研究成果を挙げることに大きな喜びを感じています。


■■ 現在どんな研究をしていますか? ■■

 私の所属する研究室では、岩盤力学を背景とした資源開発、地下利用技術の研究を行っています。私はその一つとして、地熱発電に向けた高温・高圧環境下における 岩石の透水性を評価する研究を行っています。地熱発電とは、温泉のような地中のマグマを熱源として生じた水蒸気や熱水を利用して発電する方法であり、 純国産の持続可能な発電方法として注目されています。日本は世界でも有数の地熱大国であり、地熱発電が持つ可能性は非常に大きいと期待されていますが、 地殻岩石内の化学的・物理的な課題が山積しており、開発が思うように進んでいないのが現状です。そこで私の研究成果により、地下深部の複雑な挙動を解明することが できれば、より高い生産性と持続性を持つ地熱発電システムの開発が可能になると考えています。


■■ 将来の夢や目標を教えてください。 ■■

 世界の人々が豊かに暮らしていくためには、常に新しい技術を開発し、様々な課題を解決し続けていくことが重要です。 そこで私が実現させたい夢は、自らが開発した技術を世界中に普及させ、自分の技術を通して地球環境の改善に貢献することです。 そのために私は、これまでの知識や経験を活かし、高い技術力を持つ「スペシャリスト」と様々な視点から物事を判断できる「ジェネラリスト」を合わせ持つ 技術者になることを目標にしています。


■■ 今後、環境科学研究科を目指す方にメッセージをお願いします。 ■■

 環境科学研究科は、国内外問わず様々な分野から進学してくる人が多いため、交流を通じてたくさんの意見や考え方に触れることができます。 また、研究科全体のイベントが多くあるため、研究室間の仲も良く、楽しく学生生活を送れると思います。研究内容ももちろんですが、まずは研究科全体の雰囲気を感じてもらう ために、興味のある方は是非足を運んでみてください!その時私を見かけたら、気軽に話しかけてくださいね!!

※取材日:2015年11月6日

松井鐘慶さん

希望する研究内容のマッチングと在学生の多様性に魅力を感じました

                  松井 鐘慶さん(明治大学農学部出身)
                      李研究室 平成27年度修了

■■ 環境科学研究科を選んだ理由は? ■■

 希望する研究内容のマッチングと、在学生の多様性に魅力を感じたことです。 学部時代に学んだ生命科学を、工学的なプロセスに応用し、環境・エネルギー問題の解決に寄与する技術を学びたいと考えていました。 他の大学とも比較した上で、その想いと最も合致した研究室が東北大学にあったため、長年住み慣れた地元を飛び出し東北に来ました。 意外にも東北圏外出身の学生が多く、すぐに馴染むことが出来ました。また、国籍や文・理の枠を超え、様々なバックグラウンドを持つ学生と交流できる機会が多いことにも 惹かれました。特に私の研究室には留学生が多く、日本とは異なる文化や価値観の違いに触れ、日々刺激を受けながら生活しています。


■■ 現在どんな研究をしていますか? ■■

 嫌気性微生物の代謝作用により、生ごみや下水汚泥、家畜糞尿等のバイオマスをエネルギーへ変換し、再利用する技術として注目される、メタン発酵についての研究を行っています。 現在日本は家庭や外食産業にて発生する生ごみの90%を焼却処分しており、温室効果ガス削減の観点からその再利用が求められています。 私の研究では、生ごみが発生した「その場」でメタン発酵を行い、エネルギーとして再利用する分散型プロセスの構築に着目し、低コストで小規模な装置の開発を目指しています。 私の研究室では「排水の生物学的処理」を主軸に、エネルギー回収や脱窒処理、処理場の水質調査や新規微生物の単離・機能解明等、様々なテーマを扱っています。


■■ 将来の夢や目標を教えてください。 ■■

 今後も必要とされる新たなエネルギー技術の分野において、世界で活躍するエンジニアになることです。 この想いに至った理由は環境科学研究科で学んだことが大きく影響しています。それは、環境問題は地球規模であり、世界全体における取り組みが必要であるということです。 そのため、多国籍なコミュニケーションの中で培った、多様性を受け入れる姿勢を活かし、世界中で活動したいと思っています。 また研究において、「どうすれば上手くいくか?」を常に考え、自分で手を加えて実験装置を作り上げていく過程で、ものづくりの楽しさを実感しました。 そのエンジニアリングの思考力をさらに養い、人類の持続的発展に貢献できる人になりたいと考えています。


■■ 今後、環境科学研究科を目指す方にメッセージをお願いします。 ■■

 環境科学研究科は専門分野や国籍、文・理を問わず、様々な人々と議論をする機会が多く設けられていることが魅力です。 学生の間に、日本にいながら、また研究活動を行いながらにして、国際的視野が身につくということは、なかなか経験できないと思います。 また私自身、東北圏外の他大学からの入学でしたが、それによる弊害は全く無く、充実した研究生活を送ることができています。 むしろ仙台の住みやすさに感動し、永住したいと思うくらい東北が好きになりました。興味を持たれた方は、是非積極的に研究室を訪問してみてください。 お待ちしています。

※取材日:2015年11月13日


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