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2021/01/13
中谷教授が本日放送のNHK『クローズアップ現代+』に出演
中谷友樹教授が本日放送のNHK総合『クローズアップ現代+』「ビッグデータで読み解く 新型コロナの“今後”」に出演します。どうぞご視聴下さい。
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2021/01/08
成田研究室と東北特殊鋼が開発した「磁歪クラッド鋼」の農業分野への応用、報道番組で紹介
12月に新聞紙上でも注目されました、成田研究室と東北特殊鋼株式会社との共同により開発された「磁歪クラッド鋼」の農業分野への応用が下記番組でとり上げられます。
「磁歪クラッド鋼」の特性を活用した振動による害虫防除についてお伝えします。
ぜひご視聴下さい。
番組情報 |
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1月22日(金)07:45-08:00 NHK『おはよう宮城』
1月29日(金)17:40頃 KHB 東日本放送『チャージ!』
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2020/12/23
中谷教授らによる「新型コロナ時空間3Dマップ」、全国版利用開始

画面クリックで全国版に移動します
今月7日に公開された、中谷教授らと株式会社JX通信社の開発による「新型コロナ時空間3Dマップ」首都圏版、関西圏版に続き、本日より全国版が利用可能になりました。
新型コロナウイルス感染症の流行を全国規模で捉えると共に、任意の地域を拡大して各地の状況を確認することが可能です。こちらも情報は随時更新されます。どうぞご活用下さい。
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2020/12/09
中谷友樹教授らが開発した「新型コロナ時空間3Dマップ」、首都圏版、関西圏版を公開

画面クリックで首都圏版に移動します
当研究科中谷教授らと株式会社JX通信社が共同で開発した「新型コロナ時空間3Dマップ」がこのほど公開されました。
このマップは、新型コロナウイルス感染症が発生した位置情報を時空間的にプロットしたもので、
縦軸で時間経過を示すことで、感染症の拡大や縮小の動きを視覚的に把握することを可能にしました。
マップ中の赤色や青色は、連続的に感染が発生しているリスクの高い地域を示しています。
常に最新の発生状況が反映されるよう、データは常時更新されます。
首都圏版はこちら
、
関西圏版はこちら
から、
パソコンやスマートフォンでご利用頂けます。
使用方法の解説はこちら
をご覧下さい。
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2020/12/08
ウイルスセンサ開発についての成田教授のインタビュー記事、日経産業新聞に掲載
11月25日に東北大からプレスリリースされた成田史生教授らによるレビュー論文
「新型コロナウイルスの監視・検出センサシステムの開発に向けて」
についてのインタビュー記事が、日経産業新聞のコラム「直談 専門家に問う」に掲載されました。
COVID-19の感染が拡大する今年4月、過去30年にわたるウイルスセンサ開発関連論文の調査に着手した成田教授は、
調査の結果有望と考えられた振動発電の仕組みを利用する方式のセンサ開発に現在取り組んでいます。
社会に必要とされる開発を速やかに行うため、この分野での共同研究の拡充が求められています。
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2020/12/08 追記12/18
成田教授らによる微細振動を利用した害虫防除、各紙で報道
2018年に成田研究室と東北特殊鋼株式会社との共同により開発された「磁歪クラッド鋼」を農業分野へ応用し、
微細な振動で害虫防除を行う研究が河北新報で報道されました。
磁歪クラッド鋼は、冷間圧延鋼板と鉄コバルト系磁歪材料を接合させた新素材で、振動させると発電する性質と、磁化させると振動する性質を持っています。
この磁化により振動する性質を利用し、作物の苗木に微細な振動を与えることで、作物への害虫の付着が抑制されます。
農薬によらずに害虫を防除するこの方法は、環境と農家の双方の負担を軽減するものとして期待が寄せられています。
報道情報 |
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12月05日付 河北新報(9面)
12月18日付 日本経済新聞(39面)
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2020/11/18
佐野准教授による「土木の日イベント in ぐんま 2020」記念講演、18日からウェブ公開
11月18日は「土木の日」。土木学会では、毎年この日に土木に関する話題を通じて、社会インフラの必要性を再確認するイベントを行っています。
ウェブ開催となった今年、群馬県の企画による「土木の日イベント in ぐんま 2020」のコンテンツとして、
当研究科佐野大輔准教授による記念講演が本日18日から公開されました。
疫病や伝染病の蔓延防止という観点から、土木施設の重要性をお伝えします。どうぞご視聴下さい。
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2020/11/10 追記11/18, 11/19,11/26
成田教授らの研究グループによる環境発電の新材料開発、新聞各紙で報道
11月9日、東北大学は山形大学と共同で、当研究科成田史生教授グループと山形大学学術研究院・村澤剛教授グループによる衝撃発電複合材料開発についてプレスリリース
を行いました。
この研究は、振動や衝撃といった自然界に広く存在する未利用の運動エネルギーから電気エネルギーを回収するもので、
成田教授らは2本の鉄コバルト系磁歪ワイヤを撚ってアルミニウム合金に埋め込む技術を確立し、衝撃エネルギーを効率良く電気エネルギーに変換する軽金属複合材料を世界に先駆けて開発しました。
従来の振動発電材料は熱や衝撃に弱いという問題がありましたが、成田教授らが新たに開発した複合材料はこの欠点を克服し、
自動車ドアやエンジンなど高温環境での輸送機器にも応用できるものとして注目され、11月10日付 山形新聞をはじめ、各紙で報道されました。
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2020/11/09
本館3Fオープンスペースに無垢材のテーブルと椅子がお目見え
壁面にホワイトボードを取り付け、交流スペースとしての整備が進んでいた本館3F大会議室横のオープンスペースに、
このほど無垢材のテーブルと椅子が備え付けられました。
テーブルと椅子はそれぞれ様々な色合いをしていますが、これらは人為的な着色によるものではなく、すべて天然の木材の色の違いによるものです。
制作にあたられたのは、1Fホール壁面オブジェと同じく、長野県伊那市の建具職人・有賀恵一さん。
無垢材の家具について、有賀さんは「よく使って頂くのが一番いい手入れ方法」と仰っています。
触って、座って、これから長く使い継いでいきましょう。
有賀さんについては、1F壁面オブジェを特集した ニュースレター No.20
でご紹介していますのでそちらもどうぞご覧ください。
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2020/10/30
第2回環境科学討論会開催
10月30日、第2回目となる環境科学討論会が研究科本館の2会場で開催されました。
今回はコロナ禍の中での開催となりましたが、予想を大きく上回る72件のポスター演題応募を頂き、感染対策を慎重に講じた上で、
総勢127名が熱心に研究交流を行いました。各賞受賞者は下記の通りです。
研究科長賞
加藤裕太,楊心怡
優秀ポスター賞
Jingwen Wang,堀合理子,大友真由,志村龍之介,江畑聡一郎,杉山智哉,Yifan Zhu,佐藤花菜子,竹森達也,後藤遼太,
青木晃司,土田恭平,小野薫,友山恵
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2020/10/14
土屋研究科長、仙北市の子どもたちに地域資源を通してSDGsを解説

写真提供 仙北市
10月13日、連携協定を締結している仙北市(SDGs未来都市)が主催する「仙北市子どもサミット2020」で、
土屋教授、大庭特任准教授、王助教、Mindaleva研究員が、SDGsに関する講義と実験を行いました。
今回の子供サミットは「SDGsに関して調べてみよう、取り組んでみよう」をテーマに、
50年後の世界、50年後の仙北市を考えてみようという意欲的な試みでした。
サミットの前半は田沢湖半にあるクニマス未来館※にて、大庭准教授からSDGsを説明し、続いて
土屋教授が新しい水素社会と仙北市の玉川温泉を利用した水素製造プロセスについて解説しました。
後半は玉川温泉に会場を移し、強酸性の玉川温泉の威力を実際に見て、その性質を利用して水素を作り、燃料電池により発電する実験を行いました。
※クニマス未来館:田沢湖固有種のクニマスが環境破壊により絶滅したとされていたが、富士山麓の西湖で発見され里帰りしたことを記念に建設された公共文化施設
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2020/10/05
ビッグデータから見えてくるCOVID-19の流行、中谷友樹教授がドキュメンタリー番組で解析
2019年12月24日の発生確認以来、世界各地に拡散したCOVID-19の流行。
これまでに蓄積されたウイルスのゲノム情報や感染のデータを、
NHKのビッグデータ可視化システムNMAPS(News Mash up Advanced Probe System;高度情報利用報道システム)に入力し、
その結果見えてくる感染ルートや感染対策の効力、また今後の対策について、専門家らが解説するドキュメンタリー番組が放送されました。
番組では、当研究科の中谷友樹教授が、COVID-19感染者が発生した位置情報を解析し、可視化された結果を基に日本国内の感染状況を説き明かしています。
番組情報 |
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NHK BS4K『ビッグデータで読み解く 新型コロナウイルス感染爆発』
29分版:2020年9月26日19:45,29日14:30,10月10日17:15
15分版:10月17日15:00,20日10:45,22日13:45,24日16:15,26日13:45,28日16:45,30日12:45
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2020/09/24
高橋弘教授,ミヤギnews every.「情熱Labo」に出演
宮城県内の「いま熱い」研究を紹介している『ミヤギnews every.』内のコーナー「情熱Labo」に地球開発環境学分野の高橋弘教授が出演します。
番組では、研究室で開発を進めている軟弱泥土再資源化工法「繊維質固化処理土工法」を紹介します。
ぜひご視聴下さい。
テレビ報道 |
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「情熱Labo」,ミヤギテレビ『ミヤギnews every.』,2020年09月30日 18:15-(コーナーは18:30頃) |
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2020/09/24
東北地方のコロナ感染、中谷友樹教授が空間疫学の観点から分析
東北各地のCOVID-19感染の状況についての当研究科環境地理学分野の中谷教授による空間疫学的な分析結果が、各媒体で報道・公開されています。
中谷教授は、東北初の感染事例が確認された2月29日から9月2日までの東北6県の感染事例565件を分析し、
県外との往来に由来する事例が約2割であると示しました。他地域との往来が多い県ほど県外由来の感染事例の割合は低く、
地域内感染が広がっている現状を反映していると考えられます。
こうした分析の基礎となる公開情報は自治体ごとに内容が異なるため情報の活用が困難です。
中谷教授はこの問題を指摘し、一方生活面では慎重な感染拡大防止策を継続する必要があるとしました。
また、中谷教授は山形県衛生研究所と共同で
COVID-19時空間三次元マップ(山形県版)
を開発し、このほど公開されました。
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2020/08/25
岩手県におけるCOVID-19感染者数推移の要因と注意点について中谷友樹教授が解説
中谷友樹教授が、COVID-19感染者数の報告が岩手県で少なかった要因と今後の注意点について、NHK盛岡放送局のニュース番組『おばんですいわて』で解説を行いました。
中谷教授は番組で、分散した人口分布と首都圏との人口移動量の少なさがこれまでの患者発生の乏しさと関連づけられるものの、
それでも域外から感染者が流入することは避けられないこと、感染者が出ても岩手県内での感染拡大を抑えることがより重要であることを伝えました。
報道情報 |
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「なぜゼロが継続?データから探る要因」(コーナー名称:これ知っ得?) NHK盛岡放送局『おばんですいわて』,2020年07月31日 18:10 - |
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2020/08/04
佐野大輔准教授、ウェビナー「下水疫学と新型コロナウイルス」にパネリストとして参加
目に見えないウイルスによる感染者数の増減や地理的な広がりをどう把握すればよいのかは、COVID-19の流行にさらされている我々が直面する喫緊の課題といえます。
この問題に対する有力なアプローチの一つが、下水中のウイルス濃度のモニタリングです。国際水協会(International Water Association)では、
これまでにポリオウイルスなどを対象として蓄積してきた下水疫学(Wastewater-based epidemiology)の知見を踏まえ、COVID-19の流行動向や分布を把握する手段としての
下水や環境水のモニタリングに関心を持つ人々に向け、ウェビナー「下水疫学と新型コロナウイルス (COVID-19: Wastewater-based Epidemiology)」を7月21日(火)
日本時間22時から1時間半にわたって開催しました。
下水疫学の専門家であるパネリスト4名のうちの1人として本学から参加した当研究科の佐野大輔准教授は、ノロウイルスの環境モニタリングを実例に、
COVID-19の発生、流行、終息の把握に対する下水疫学の有用性を示し、COVID-19への下水疫学の応用については各国で運用可能な低コストのプロトコルが必要であること、
また、感染予測やそれぞれの地域に即したデータ取得のためにはさらなる知見が必要であることを述べました。このウェビナーには、世界各国から約700名がアクセスしました。
ウェビナーの詳細ならびに動画は下記URLからご覧頂けます。
ウェビナー詳細:"Webinar: COVID-19: Wastewater-based Epidemiology", MEDIA, IWA

オンデマンド動画配信:"COVID-19: Wastewater-based Epidemiology", IWA Learn
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2020/06/17
空間疫学から感染症を捉える―中谷友樹教授のインタビュー記事『GIS NEXT』第71号に掲載
新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を背景に、感染症の広がりや感染源、感染経路を把握する空間疫学が注目されています。
地理情報システムを中心とした空間情報の専門雑誌『GIS NEXT』では「新たな感染症といかに向き合うか―GISと空間疫学の課題」と題し、
空間疫学研究の最新動向について特集を組みました。
この特集を構成する4つの記事の一つとして、本研究科環境地理学分野 中谷友樹教授への取材に基づくリポートが掲載されています。
健康、犯罪、貧困などの課題における人間-環境関係の地理学的研究に取り組んできた中谷教授は、
明治時代の大阪におけるペスト流行をGISで時空間解析した事例等を基に、
感染症拡大防止という喫緊の課題に対し空間疫学がどのように貢献できるかを解説し、
今後の感染症対策と疫学研究の課題について語っています。
掲載誌情報 |
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GIS NEXT 第71号,2020年4月28日発行, 株式会社 ネクストパブリッシング,ISBN 9784903898537 |
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2020/06/16
土屋範芳研究科長、COVID-19後のスマートエネルギー社会についてマレーシア工科大学で講演
土屋範芳研究科長が招待され講演を行った、マレーシア工科大学(UTM)工学部のDistinguished Lecture Series #6 が15日にウェブ上で公開されました。
新型コロナウイルスの感染拡大をグローバル化が進む社会への警鐘として捉え、土屋研究科長は、"Smart Energy Society after COVID-19"と題して、
「持続性」、「再生可能エネルギー」、「分散性」、「地域」をキーワードに、COVID-19以後のエネルギー社会のあり方について、
地熱エネルギーと地域経済との関わりを例に講演しました。動画は下記リンク先よりご覧頂けます。
UTM Engineering Facebook
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2020/06/12
佐野大輔准教授、「新型コロナウイルスに挑む」をテーマにラジオ出演
水資源システム学の佐野大輔准教授が、7月1日放送の中央エフエム「ドボクのラジオ」に出演します。
「社会インフラと病原体との関り」をテーマに研究を続けてきた佐野准教授は、5月15日に設立された日本水環境学会COVID-19タスクフォースの構成メンバーとして、
感染症の広がりを把握するため、下水中コロナウイルス濃度測定プロトコルの標準化に取り組んでいます。
今回の放送では、新型コロナウイルス感染症に対して、土木工学・衛生工学・環境工学の立場から今なされているアプローチ、また、
感染症対策の現場から見えてきた今後の生活のあり方について語ります。どうぞお聴き下さい。
放送日時 |
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2020年07月01日(水)20:00- 中央エフエム「ドボクのラジオ」(再放送 日曜12:00-)
※中央エフエムは、東京都中央区及び千代田区、港区、台東区、文京区、新宿区、江東区、墨田区、江戸川区の一部で、FMラジオ84.0MHzにて聴取頂けます。
他のエリアでは、パソコンまたはスマートフォンから聴取頂くことが可能です。
聴取についてはこちら(中央エフエム サイマル放送) をご参照下さい。
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2020/06/08
佐野大輔准教授が執筆に協力した技術説明書、WHOから出版・公開
水資源システム学の佐野大輔准教授が執筆に協力した世界保健機構(World Health Organization:WHO)の冊子
"Technical brief on water, sanitation, hygiene (WASH) and wastewater management to prevent infections and reduce the spread of antimicrobial resistance (AMR)"
(薬剤耐性菌による感染防止や拡散阻止のための水・トイレ・衛生改善と汚水管理の技術説明書)が6月9日に出版・公開されました。
WHOによる薬剤耐性菌に関わる世界行動計画(Global Action Plan)にも明記されているように、水・トイレ・衛生改善活動(water,sanitation and hyegiene:WASH)
及び汚水管理は薬剤耐性菌の蔓延を防ぐ上で欠かせないものです。WHO、食糧農業機関(Food and Agriculture Organization:FAO)及び
国際獣疫事務局(World Organization for Animal Health:OIE)により執筆されたこの技術説明書は、家庭、医療施設、畜舎、抗生物質製造工場など、
様々な場面における薬剤耐性菌に関する科学的事実ととるべき対応についてまとめられています。pdf版は下記サイトから閲覧頂けます。
Water sanitation hygiene, WHO
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2020/06/08
大田昌樹准教授、フジサンケイビジネスアイ
第34回独創性を拓く先端技術大賞 社会人部門 特別賞を受賞
6月5日、環境分子化学分野 大田昌樹准教授がフジサンケイビジネスアイ第34回独創性を拓く先端技術大賞 社会人部門 特別賞を受賞しました。
この賞は、先端技術分野で活躍する若手研究者による独創性、創造性に富んだ成果を賞するもので、文科省や経済産業省、フジテレビジョン等の後援を得て毎年選考が行われています。
今回大田准教授は、日本分光株式会社 堀川愛晃氏との共同による
「医薬食品素材を安心安全に製造するための連動式自動背圧弁を搭載した亜臨界溶媒分離装置と理論の開発」により、特別賞を受賞しました。
この研究開発は、亜臨界溶媒(高圧気液平衡関係)を用いて、医薬食品飲料素材から有効成分などの分離分画を実現するもので、オリジナルの装置の開発の他、理論が評価されました。
授賞式は6月29日に明治記念館にて開催される予定でしたが、昨今の情勢により今回は授賞式・レセプションの開催が中止となり、新聞紙上とインターネットでの受賞者発表となりました。
新聞報道 |
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2020年06月05日付 フジサンケイ ビジネスアイ 1面,同 産経新聞 東京朝刊 10面
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2020/06/03
化学の力で持続可能なプラスチックを ―国際化学サミット白書「Science to Enable Sustainable Plastics」が英国王立科学会webで公開―
プラスチックは現代社会には様々な用途で使われています。食物を新鮮かつ安全に運ぶ容器から、
自動車や携帯電話の必要不可欠な部品、マスクや防護服、人工臓器、ECMOなど先進的医療を可能にし、
人々を保護するものまで、持続可能な社会を形成するための重要な要素となっています。
一方で、地上で生み出され放出されたプラスチックが、マイクロプラスチックやナノプラスチックとなり、環境汚染問題を引き起こしていることも研究で明らかになっています。
これらの問題を化学で解決し、持続可能なプラスチックを可能とすべく、「Science to Enable Sustainable Plastics(持続可能なプラスチックのための科学)」を主題として取り上げた
Chemical Sciences and Society Summit(CS3:国際化学サミット)の白書が、2020年6月3日に公開されました。
CS3 は化学の領域で最先端の化学者が集まり、世界が直面する重要課題を取り上げ、少人数で解決に資する糸口を探ると共にその成果を広く公表することを目的とした会議体です。
日本化学会、科学技術振興機構(JST)のほか、英国・ドイツ・中国・米国の主要化学会と各国のファンディングエージェンシーの全10機関で会議メンバーは構成されています。
日本からは佐藤浩太郎教授(東工大)、沼田圭司博士(理研)、吉岡敏明教授(東北大)、日向博文教授(愛媛大)、高原淳教授(九州大)、
澤本光男教授(日本化学会)、中村亮二氏(JST)、宮下哲氏(JST)が参加しました。
英国王立化学会の Burlington House で2019年11月10~13日に開催した今回のサミットには、諸事情により米国は不参加となりましたが、日英独中の4 ヵ国が参加しました。
主題に加え、サブテーマとして「プラスチックの環境負荷」、「新しい持続可能なプラスチック」、「プラスチックのリサイクル特性」、「プラスチックの劣化」の 4つの分科会が開催されました。
分科会毎にキーノート(KN)とポジショントークが3~4件という構成になっており、総勢約35名で3日間にわたり議論が行われました。
今回の議長はオックスフォード大学の Charlotte Williams 教授がつとめ、日本のリーダーとして九州大学先導物質化学研究所高原淳(たかはら あつし)主幹教授がつとめました。
当研究科の吉岡敏明教授は(2)「Recyclability of plastics」において基調講演を行いました。
白書ならびに、吉岡教授がパネリストを務めた11月13日のBBCライブパネルディスカッションの様子は下記URLからご覧頂けます(英語)。
英国王立化学会ウェブページ Science to enable sustainable plastics
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2020/04/20
成田研究室の取り組み、日刊自動車新聞で紹介
複合材料設計学分野・成田研究室の取り組みが、日刊自動車新聞の「研究室探訪」で紹介されました。
日本の豊富な森林資源を基に生産できるセルロースナノファイバー(CNF)は、環境負荷が少なく、低コストな材料として注目される新素材です。
成田教授・栗田助教らの研究室では、このCNFと金属とを複合させ、軽く、強く、しなやかな新材料を開発することで、
カーボンニュートラルな素材の用途拡大に貢献しています。
金属と植物という異色の取り合わせによって高機能素材を生み出す成田教授らの研究には、
自動車業界をはじめとする幅広い分野から期待が寄せられています。
新聞報道 |
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2020年04月06日付 日刊自動車新聞 16面 |