東北大学大学院環境科学研究科

東北大学大学院環境科学研究科

カリキュラム 授業要旨

前期2年 先端環境創成学専攻 文化環境学コース

凡例| 1:1学期,2:2学期,J:日本語開講,E:英語開講,セル背景:必修,非:非常勤講師

共通科目A

授業科目

学期
言語

単位 担当教員 授業要旨

環境科学概論

Introduction to Environmental Studies

1J
2E
2 研究科教員

この科目は,環境科学で学ぶにあたって基礎となる人文・社会・自然科学分野の科目群から構成される。 人文・社会科学から自然科学までの広範な講義は,環境科学の学際的な性質を反映しており, 基礎的かつ必須の知識体系を構成するだけでなく,最新の議論の紹介も兼ねる。

This subject provides an introduction to subject areas within: 1) Environmental Studies for Advanced Society; 2) Global Environment Materials Science; 3) Applied Eco-chemistry; and, 4) Cultural Environmental Studies.

共通科目B 4単位以上履修すること

授業科目

学期
言語

単位 担当教員 授業要旨

環境科学演習

Seminar on Environmental Studies

1E
2J
2 坂口
Grause

地球環境問題,エネルギー・資源枯渇などの現状および将来的な課題とその解決策について, 数名のグループごとに課題を設定し,調査,討論,発表を通して各課題についての理解を深めるとともに, 討論や発表の技法を学ぶ。

On seven days each of two lectures, students are guided in the preparation of a presentation dealing with an environmental problem. Students shall develop a scheme for the solution of this problem as a group work and present the results in front of the other students. It is expected that the members organize the work in their group by their own. This requires the distribution of tasks from the collection of information over the preparation of slides to the presentation itself. Each group provides two possible solutions for one environmental problem. The results are presented and after discussion, students evaluate the feasibility of the proposed solutions.

環境文明論Ⅰ

1J 2 非常勤講師

グローバルな取り組みによって,近年,いわゆる開発途上国における保健指標が大幅な改善を見た。 これによりもたらされるのが少子高齢化社会であるが,人類史上初めて迎えるこの特異な人口バランスのもとで, どのような社会像を描くべきかという議論が成熟しているとは言えない。 この講義では「現在を理解し,未来像を描く」ための手続きとして,「老いること,病むこと,死ぬこと」の人類史を学び, 21世紀前半期を生きる人々がローカルにも,グローバルにも,価値観を共有できるようにするための基礎的学びを目指す。 関連する学問分野は社会人類学,国際保健学,公衆衛生学,人口学,歴史生態学である。

応用環境科学

Advanced Environmental Studies

2E 2 研究科教員

As a follow-up to “Introduction to Environmental Studies,” this subject delves deeper into the field of environmental studies and consists of lectures covering each of the following four educational courses of the School: 1) Environmental Studies for Advanced Society; 2) Global Environment Materials Science; 3) Applied Eco-chemistry; and, 4) Cultural Environment Studies. The main purpose of the subject is to provide the student with an overview of the environmental studies the School is pursuing.

応用環境工学

Advanced Environmental Engineering

1J 2

日本製鉄連携講座教員

In this course, students will be provided with the environmental issues surrounding the steel industry, and the multifaceted efforts to improve the environments and to control the global warming. The following technological topics will be specifically described by some leading researchers and engineers working in each field at Nippon Steel Corporation; (i) on the energy and resource circulation in the steel industry, (ii) on the relation between environmental aspects and energy conservation, and (iii) on the development of various fundamental technologies for environmental improvement and recycling. These topics will be explained not only from the technological aspects, but also from the social and international viewpoints including the life cycle assessments of materials.

文化環境学概論

1J 2

文化環境学コース教員

歴史学,文化人類学,環境政策論,環境保全工学などの様々な観点から,文化環境学に取り組む方法と実例,課題について論じる。

先端環境創成学概論

1J 2

材料環境学コース教員

応用環境
化学コース
教員

地球環境のモニタリング,環境調和材料の設計・分析,その製造を含む環境適合型プロセス,リサイクル等, 持続可能性を見据えた技術に関してコースを横断し,総合的な理解を深める。

先進社会環境学概論Ⅰ

Introduction to Environmental Studies for Advanced Society I

1J
2E
2 駒井
高橋(英)
上高原

環境に関わる文明や思想に強い関心を有し,社会諸科学と政策の実際をよく理解し,多様な科学技術に関する厚みのある 基礎知識を習得する。文理融合の観点から,環境と社会に関わる具体的な事例を取り上げ,諸問題の解決に向けた手法, 技術や社会システムについて学修する。

Students learn basic knowledge on various technologies through the understanding of social sciences and policy with a strong interest in environmental civilizations and ideologies. From the interdisciplinary viewpoint, case studies related to the environment and society are taken up, and the technologies and social systems for solving various problems are studied.

先進社会環境学概論II

Introduction to Environmental Studies for Advanced Society II

1J
2E
2 松八重
土屋
Trencher

環境に関わる科学技術に強い関心を有し,現在の技術や社会システムの実際をよく理解し, 多様な社会諸科学や政策に関する厚みのある基礎知識を習得する。環境に関わる現代社会における諸問題の解決に向け, 市民社会・法・経済を含む制度,政策,倫理について複眼的視点を養うように学修する。文理融合の観点から, 科学技術と政策・社会のインターフェース,制度と技術の社会実装や合意形成の課題について, 具体的な環境問題と科学技術に関わる事例を取り上げながら講義・議論をする。

In this course students will acquire rich knowledge in the field of social sciences and policy studies by building understanding into technologies and society from legal, economic, social institutional and policy contexts related to the environment and technology. From an inter- and transdisciplinary viewpoint, case studies related to the nexus between environmental technologies, science and society will be examined in addition to institutional, policy and ethical issues for solving various contemporary environmental problems.

環境法・政策学 1J 2 倉阪
西村

環境に関わる国内的,国際的なルールが,どのように形成されてきたのか,あるいは形成されるのか,さらには, 具体的にはどのように作成するのか(法案作成),といった社会のルール作りの仕組みを学ぶ。 国内的諸課題については,環境政策の原理・原則・手法についての理解を深めるとともに,市民参加による政策形成の 必要性とそのための手法の実践方策(例えば,具体的な法案の作成方法)を学ぶ。 ワークショップ形式で参加型の講義となる(倉阪講師担当)。
国際的な環境問題に対処するための法制度については,その現状と課題を理解することを目的とする。 そのために,国際法(international law)の基本枠組みを確認した上で,環境を保護するための国際法, すなわち国際環境法(international environmental law)の形成と実施について,具体的な環境問題を例に挙げながら検討していく(西村講師担当)。

専門基盤科目 4単位以上履修すること

授業科目

学期
言語

単位 担当教員 授業要旨

東アジアの社会と環境

2J 2

先進社会環境学専攻教員

近代経済成長の特質とメカニズムを理解し,その日本やアジア諸国への波及の経緯,その結果とも考えられる地球規模での 資源・環境制約の出現,そしてこれを克服するためになされている世界的な取り組みと残された課題について考える。

自然環境地理学

1J 2 非常勤講師

“Physical environment and population health”
Health, which is an important issue in our society, can be influenced by the physical environment. This interdisciplinary intensive course provides a critical review of evidence-based research on how physical environment may influence population health. The emphasis is on the role of the physical environment on non-communicable diseases such as diabetes, cardiovascular diseases, and blood pressure. The course introduces the basic concepts and identifies the key gaps in the literature on this topic, and discusses a research framework for further research. The course may be of interest to a wide range of environmental disciplines.

生態学合同講義 通年
J
2 -

通年で開講される大学院生態学合同講義(*)のうちから,受講生の関心に応じて10コマの講義を選択・受講する。 講義は生態学および環境科学に関する人文・社会・自然分野からの広範な内容であり, 受講生は自身が専攻しようとする分野に近い内容にとどまらず,むしろ関心を広げて選択・受講して欲しい。 受講した講義については出席記録として短い報告が求められるが,それとは別にすべての講義終了後,複数の講義内容を組み合わせた報告を課し, 評価の対象とする。
*4月に講義日程および講義室,受講方法などの案内があるので注意すること。

人間環境地理学

1J 2 中谷
埴淵

環境・人間関係論の展開する地理学の一領域に,医学・健康地理学がある。 それは,人文地理学の様々な主題とその理論・方法論を基礎としながら,環境疫学や社会疫学などと密接な関わりをもって発展してきた。 本授業では,この医学・健康地理学を糸口に,地図・GIS(地理情報システム)を用いた空間分析の方法,調査法,および地理的な 分布・環境を読み解く人文地理学と関連する諸領域の理論について講義する。ただし,ここで問題となる環境は, いわゆる自然環境に限定されず,むしろ建造環境や社会環境など社会的構成物としての環境に多くの関心が注がれる。 分析指標や空間統計学,地理情報処理の技術的な内容については,若干の実習的な作業を含める場合がある。

水環境論

Hydro-Environmental Studies

2E 2 風間
小森

This lecture focuses to study hydrology for analyzing the problems by changes in the distribution, circulation, or temperature of the earth's waters, and to provide guidance for the planning and management of watershed environment. Finally, we will have a discussion about human security on watershed environment and water.

環境資源経済学

2J 2 松八重

近年,環境や資源問題が経済問題として,ますます重要な課題として議論されるようになっている。 本講義はそれらの経営や経済へ及ぶ影響の理解,そして対処法のために経済学的な考え方を用いた処方箋を理論的そして 現実への事例を通して講義する。

日本社会史論

2J 2 佐藤(大)

主として日本の江戸時代(17世紀~19世紀半ば)を対象に,政治・社会・文化・環境などの問題を多面的に取り上げ, その歴史的背景などについて検討する。なお,これらの問題を歴史学的に分析するためには,和様漢文で記された古文書の 解読能力の取得が不可欠であり,そのための基礎的訓練も適宜行なう。

環境とエネルギーの安全保障問題

Environmental Security and Energy Security

2E 2 明日香

This subject will examine the environmental/energy issues around the world from the socio-economic perspectives. Lecture will be taken seminar form and positive participation of all students is expected. In the class, we discuss the challenges each country faces both to mitigate and to adopt to the problems. In addition, we try to understand that the idea of the security has changed over the course of time through the concrete examples in the world.

専門科目 10単位以上履修すること

授業科目

学期
言語

単位 担当教員 授業要旨

エネルギー環境論

2J 2 川田
八代

エネルギー利用の急速な増大に伴う化石燃料の枯渇と環境負荷は,今後数十年間で最も重大な問題のひとつと考えられている。 本講義では,エネルギーの各種の形態について,その特徴と相互変換の原理について学ぶとともに,これらを生かして, 環境負荷のより小さなエネルギー利用を実現する手法の可能性や課題,将来展望について,熱力学と材料科学をベースに 定量的に考えるための基礎知識を身につける。

国際資源エネルギー戦略論

Energy and Resource Strategies

1E 2 Trencher
Grause

What type of energy system and management of natural resources is required to attain a sustainable world? In this lecture, after building understanding into our current use of energy and resources and associated issues, students will examine governance strategies to increase the sustainability of our current consumption. By focusing on energy and resources such as fossil fuels, nuclear, hydrogen, energy recovery from waste, and the recycling of metals we will consider the advantages and weakness of each and build the capacity to come up with technologies, policy and governance strategies to promote their sustainable use.

地球温暖化論

1J 2 村田
明日香

この講義では,温暖化に関する多くの情報を客観的に見て判断できる能力を身につけること, および各国・地域が導入しようとしている炭素税や排出量取引制度などの温暖化対策や国際枠組みに関する国際交渉の現状と 課題について基礎的な知識を得ることを目的とする。 そのため,温暖化のメカニズムや現状・今後の予測について,何がどこまでわかっているのかを理学的見地から概説する。 また,具体的な温暖化対策やエネルギー政策についても,それらのメリットとデメリットを明らかにする。 さまざまな意見や予測も紹介するが,これらにどう対処すべきかはあくまで学生諸君にゆだねることとし, 判断のよりどころとなる事実を中心に解説する。

ビジネス
ソリューション演習

2J 2

先進社会
環境学
専攻教員

地球環境問題を解決するためのビジネスシステムを考案する手法を習得する。地球環境問題の構造を理解し, 解決すべき問題の設定を行い,その問題を解決する上での制約を抽出し,成功要因を分析することで 新ビジネスシステムを考案する。そのために,バックキャスト思考を身につけ, ライフスタイルを変革するプロセスからビジネスを考える手法を習得する。

言語システム論

1J 2 柳田

言語学全体の基盤を成す音声学・音韻論について概観し,併せて日本語・ロシア語・朝鮮語の 分節的・超分節的音韻体系に関する対照研究を行う。これら各言語の音素体系について概観し, 各言語においていかなる音的差異が関与的であり,また音素の音声的実現においていかなる 余剰的特徴が現れるかを把握する。同時に,日本語話者によるロシア語および朝鮮語の習得, 朝鮮語話者による日本語およびロシア語の習得過程において見られる発音および聞き取り上の問題点に注目し, そうした現象が現れる原因を音韻論的に解明する。さらに各言語の超分節的音韻体系を対照し, 同上の外国語学習においてその違いがもたらす問題点を考える。例えば日本語における有声音と無声音の 区別やアイウエオの5母音の区別のような,母語話者にとっては自明の区別が実は普遍的なものではなく 単に各個言語によって恣意的に規定されたものに過ぎないことを3つの言語を対照することによって 実体験として把握し,「言語記号」や「文化としての言語」とは如何なる存在なのかについて考える一助としてもらいたい。

環境科学・政策論

2J 2 石井

環境・資源政策を形成していく上で,科学と政治がどのように関わりあい,どのような相互影響を及ぼしあうのか, また科学が政策決定プロセスに影響を与えうるための条件は何かといった疑問に対する答えを, 温暖化問題などの環境問題やその他の社会問題の具体的事例を通して考察する。 環境リスクに対処するための先入観にとらわれないバランスの取れた科学技術に対する見方, 特に社会構築主義的な科学技術の捉え方を習得する。
科学技術社会学の基礎文献を輪読したあと,受講生各自の研究テーマを科学技術社会学の観点から論じた場合の発表を行い,討議を行う。なお,使用言語については受講生と相談の上,決定する。

東北アジア歴史人類学

2J 2 上野

東北アジア地域を主たる対象として,歴史人類学の観点から講義または演習を行う。詳細はシラバスを参照のこと。(奇数年度に開講する。)

東北アジア社会人類学

1J 2 高倉

講義ないし演習を行いながら東北アジアの社会人類学の方法や理論について学ぶ。主要なテーマは3つある。 第一に人類史における環境適応や現代における気候変動についての生態人類学的アプローチ, 第二に映像や記録の実践も含む映像人類学的アプローチ,第三にシベリア・北極についての地域研究である。 どのテーマを扱うかは,年によって異なるのでシラバスを確認すること(奇数年度に開講する)。

東北アジア比較社会組織論

Comparative Study of Northeast Asian Social Organizations

2E 2 Boret

東北アジア地域を主たる対象として,社会組織の比較の観点から講義または演習を行う。(偶数年度に開講する。)

東北アジア民族誌論

Northeast Asian Ethnography

1E 2 Delaney

東北アジア地域を主たる対象として,民族誌の記述や解読の観点から講義または演習を行う。(偶数年度に開講する。)

内陸アジア地域史論

1J 2

本講義は,地域理解における環境の意義を,内陸アジアを素材としつつ考察することを目的とする。内陸アジアは,遊牧や狩猟, あるいはオアシス農耕など,環境に密着した生産が行われている地域である。それゆえ内陸アジア地域の社会や歴史の理解において, 環境がもつ意味は大きい。
講義では,まず環境の定義について考察した後,内陸アジアの乾燥地帯とその歴史・文化・ 社会にかんする先人の理解を跡づけ,地域の社会環境や自然環境が内陸アジア研究, とくに歴史研究にどのように反映し,いかなる地域理解を導出しているのかについて考察を加える。 これにより,環境が歴史認識に多大な影響を与えたことを理解する。

内陸アジア文献研究

2J 2

歴史学・文化人類学など人文社会科学分野の研究においては,近年内陸アジア地域社会が直面する環境の問題が 取り上げられるようになった。本講義では,内陸アジア地域の社会と環境に関する,人文社会科学分野の論文の読解・書評を行い, 内容について出席者全員でディスカッションを行うことを通じて,社会環境や自然環境,歴史的文脈が地域社会においてもつ 意味について考察する。

環境法と環境政策 2J 2

宮城県環境生活部

今日の環境問題は,大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動や生活様式が,自然の復元力や自浄能力を超える 環境負荷を生じさせていることからもたらされるものであり,その影響は,地球温暖化や生物多様性の危機など 地球規模の問題にまで広がっています。 また,各地で大規模な不法投棄事件が発生し,環境汚染や自然破壊が深刻な問題となっています。 一方,国民の環境への関心は,高まっており,地球の有限性に配慮した,持続可能な社会の構築を目指す方向へと, 大きな転換期を迎えつつあります。 このような環境問題について,宮城県の状況を説明するとともに,環境関連法規を基にして行政はどのように 施策を展開しているかを,各種の具体例を引きながら説明します。また,持続可能な社会を構築し, すばらしい環境を次の世代に引き継いでいくための方策について,ともに考えていきたいと思います。

環境技術政策論 2J 2

仙台市環境局

一般家庭や事業所・工場から排出される様々なごみの減量・リサイクルの推進,気候変動や生態系への影響が 懸念される地球温暖化問題など,持続可能な社会の構築に向けた大小様々な課題について, 基礎自治体である仙台市の取り組みを学ぶ。 また,環境基本計画の企画・作成や,具体的なごみ減量・リサイクル施策の実施に至るまでの検討の進め方, ごみ処理施設の見学などにより,より実践的な知識の習得や,様々な環境課題への対応策を考える力を養う。

環境リスク制御学

2J 2 駒井
白鳥

川上

環境リスクの評価および制御に関わる方法論や実践の入門的講義を通じて,地圏環境におけるリスク評価手法の開発, 土壌・地下水汚染の調査と解析,廃棄物の管理と制御,地熱資源開発等の環境リスクの評価と制御に関する事例検討, さらにはリスクコミュニケーションの方法論等に関する基礎的・総合的な教育を行う。

環境倫理とマネジメント 1J 2 小野寺
内藤
門脇

現代社会において地球温暖化をはじめ環境問題への対応は不可欠なものとなっており,日頃の事業活動やライフスタイルの転換が求められている。 環境問題については,技術的な方策とともに,思想・哲学,社会学,法学,経済学など多面的に議論がなされている。 現実の社会の中で実務として環境問題を捉えていく視点から,①環境倫理・思想,②環境政策,③環境マネジメント・環境経営について講義を行う。

都市水環境論

Water and urban environments

1E 2 佐野

Water is the most abundant substance on earth, the principal constituent of all living things, and a major force constantly shaping the surface of the earth. It is also a key factor in air-conditioning the earth for human existence and in influencing the progress of civilization. Changes in the distribution, circulation, or temperature of the earth’s waters can have far-reaching effect, and these changes are caused by human activities, in particular, since the latter half of 20 century. This lecture focuses to study water and urban environment regarding to environmental conservation, sanitation, water utilization, and water cycle, and to provide guidance for the planning and management of urban environment. Finally, we will have a group presentation and discussion about water and urban environment.

地球環境問題の
構造と技術・社会論

2J 2 研究科教員

地球環境問題,メガトレンドやそれが企業や行政に与える環境をグローバルな視点でとらえて地球環境問題の構造を理解する。 その上で循環型社会における人間活動とは何かを考え,環境経営の背景と歴史,産業発展と環境問題の関係を考察し, 持続可能な社会に求められるテクノロジー,NPO/NGO・行政,市民社会等の役割を検討する。

太陽地球環境学

2J 2 村田
中島

「グローバル」をキーワードに,地球環境のエネルギー源である太陽の活動とその変動の地球への影響, 人間活動・陸上生態系・海洋の活動等が大気組成を変動させるメカニズムや大気組成の変化が気候に及ぼす影響について, 地球規模の環境問題に対する国際的な取り組みも含めて解説する。村田が太陽・地球系の放射エネルギー交換に係る 物理的機構とその変動,オゾン層の役割と人間活動に起因するオゾン層破壊について講義し,中島が集中講義で地球環境問題の概要, 地球大気の形成と変遷,地球大気と生物との関わり,地球温暖化とパリ協定の意義などに関する最近の話題について解説する。

大気化学

2J 2 村田

大気中の様々な微量成分の生成・消滅とそれらの反応(光化学反応を含む),およびその結果としての分布を解説するとともに, 各成分の分布に影響する輸送・放射についても概説する。また,微量成分を観測するための直接観測およびリモートセンシングによる 観測手法を解説し,その後,実際の大気環境問題として,成層圏・対流圏オゾン,酸性雨等について解説する。 これらを通して大気微量成分の化学に関する基礎的知識を習得し,それらが主原因となって起こる大気環境問題について 人間活動との関係を軸に理解することを目的とする。

環境微生物工学

1J 2

自然環境において物質代謝作用を行う環境微生物の分類,生理・増殖特性及び自然環境での動態を明らかにし, 自然浄化機能の定量把握及びバイオテクノロジーを導入した環境保全技術について講義する。

地球環境変動学 1J 2 坂野井
町田

地球環境変動を,地圏,水圏,気圏,生物圏と人間活動との相互作用を含む地球システムの変動としてとらえ, 地球システムに関する基本的認識と,特に太陽活動が地球大気環境に及ぼす影響(例えば温暖化など)に重点をおき, 地球環境変動を引き起こすいくつかの要因について解説する。 さらに,地球環境変動を理解する手段としての大気組成観測技術や数値シミュレーション,さらに, 太陽系惑星環境についても講義する。 坂野井が,地球システムの概念と構成要素,太陽と地球環境の関係,地球システムの数値シミュレーションについて解説し, 町田が集中講義にて,地球温暖化のメカニズムや,地球温暖化の原因となっている大気中温室効果ガスの変遷ならびに 地球規模での循環や,地球温暖化の現状と将来予想について解説する。

エコプラクティス

通年
J
2 土屋

プロジェクト研究の立案能力やNPO法人設立のためのノウハウを習得することを目的とした研修を行う。 具体的には以下の2つの研修から1つを選択しグループで研修を行う。本授業は修士1年を対象とする。
1)種々の機関(財団,学術振興会,文科省等)の公募研究への申請を目的とした申請書類の作成を行う。 (研究テーマの選定,研究計画・方法の立案,研究資金の見積り,期待される成果)
2)NPO法人設立のための主な申請書類の作成を行う。(設立申請書,設立趣意書,定款,事業計画,収支予算書)

修士インターンシップ研修 随時

1
or
2

全教員

1週間~1か月程度,企業等で就業体験を行う。

特別講義Ⅰ 随時

要旨
参照

-

環境科学に関連する学会やシンポジウム,または講演会における講義(または講演)を履修することにより, 研究科の教育を補完し,環境科学の最新の知識を学び,考え方を深めることを目的とする。 延べ11時間相当分の出席をもって1単位とする。申請により,4単位までを修了要件単位として認める。

特別研修Ⅰ 随時

要旨
参照

-

修士研修の内容には関連しないが,先端性,国際性,あるいは社会性の育成につながる内外の研究機関等における研究やプロジェクトへの参加, または国際会議(国内開催の会議は除く)での発表など。1回につき1単位を認め,申請により,2単位までを修了要件単位として認める。

文化環境学修士セミナー

通年 4

文化環境学コース教員

文化環境学コースの修士論文研究に関する研究の紹介,それに基づいた討論及び関連する最新の国内外の研究論文の紹介及び演習を行う。

文化環境学修士研修 通年 6

文化環境学コース教員

文化環境学コースの各分野に所属して,研究,研究発表,討論,文献紹介,実験及び演習を行う。

関連科目

授業科目 -

他研究科開講科目

本研究科委員会において関連科目として認めたもの。
Lecture Accepted by the Committee of Graduate School of Environmental Sciences.

お問い合わせ先

国立大学法人東北大学
大学院環境科学研究科総務係
〒980-8572 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
022-752-2235