東北大学大学院環境科学研究科

東北大学大学院環境科学研究科

カリキュラム 授業要旨

前期2年 先進社会環境学専攻

凡例| 1:1学期,2:2学期,J:日本語開講,E:英語開講,セル背景:必修,非:非常勤講師

専門基盤科目

授業科目

学期
言語

単位 担当教員 授業要旨

環境科学概論

Introduction to Environmental Studies

1J
2E
2 研究科教員

この科目は,環境科学で学ぶにあたって基礎となる人文・社会・自然科学分野の科目群から構成される。 人文・社会科学から自然科学までの広範な講義は,環境科学の学際的な性質を反映しており, 基礎的かつ必須の知識体系を構成するだけでなく,最新の議論の紹介も兼ねる。

This subject provides an introduction to subject areas within: 1) Environmental Studies for Advanced Society; 2) Global Environment Materials Science; 3) Applied Eco-chemistry; and, 4) Cultural Environmental Studies.

先進社会環境学概論Ⅰ

Introduction to Environmental Studies for Advanced Society I

1J
2E
2 駒井
高橋(英)
上高原

環境に関わる文明や思想に強い関心を有し,社会諸科学と政策の実際をよく理解し, 多様な科学技術に関する厚みのある基礎知識を習得する。 文理融合の観点から,環境と社会に関わる具体的な事例を取り上げ,諸問題の解決に向けた手法,技術や社会システムについて学修する。

Students learn basic knowledge on various technologies through the understanding of social sciences and policy with a strong interest in environmental civilizations and ideologies. From the interdisciplinary viewpoint, case studies related to the environment and society are taken up, and the technologies and social systems for solving various problems are studied.

先進社会環境学概論II

Introduction to Environmental Studies for Advanced Society II

1J
2E
2 松八重
土屋
Trencher

環境に関わる科学技術に強い関心を有し,現在の技術や社会システムの実際をよく理解し, 多様な社会諸科学や政策に関する厚みのある基礎知識を習得する。 環境に関わる現代社会における諸問題の解決に向け,市民社会・法・経済を含む制度,政策, 倫理について複眼的視点を養うように学修する。 文理融合の観点から,科学技術と政策・社会のインターフェース, 制度と技術の社会実装や合意形成の課題について,具体的な環境問題と科学技術に関わる事例を取り上げながら講義・議論をする。

In this course students will acquire rich knowledge in the field of social sciences and policy studies by building understanding into technologies and society from legal, economic, social institutional and policy contexts related to the environment and technology. From an inter- and transdisciplinary viewpoint, case studies related to the nexus between environmental technologies, science and society will be examined in addition to institutional, policy and ethical issues for solving various contemporary environmental problems.

環境科学演習

Seminar on Environmental Studies

1E
2J
2 坂口
Grause

地球環境問題,エネルギー・資源枯渇などの現状および将来的な課題とその解決策について, 数名のグループごとに課題を設定し,調査,討論,発表を通して各課題についての理解を深めるとともに, 討論や発表の技法を学ぶ。

On seven days each of two lectures, students are guided in the preparation of a presentation dealing with an environmental problem. Students shall develop a scheme for the solution of this problem as a group work and present the results in front of the other students. It is expected that the members organize the work in their group by their own. This requires the distribution of tasks from the collection of information over the preparation of slides to the presentation itself. Each group provides two possible solutions for one environmental problem. The results are presented and after discussion, students evaluate the feasibility of the proposed solutions.

専門科目 選択必修科目からは12単位以上履修すること

授業科目

学期
言語

単位 担当教員 授業要旨

国際資源エネルギー戦略論

Energy and Resource Strategies

1E 2 Trencher
Grause

What type of energy system and management of natural resources is required to attain a sustainable world? In this lecture, after building understanding into our current use of energy and resources and associated issues, students will examine governance strategies to increase the sustainability of our current consumption. By focusing on energy and resources such as fossil fuels, nuclear, hydrogen, energy recovery from waste, and the recycling of metals we will consider the advantages and weakness of each and build the capacity to come up with technologies, policy and governance strategies to promote their sustainable use.

地圏移動論 1J 2 駒井
渡邉

多孔質体における流動の基礎方程式を理解する。 そして,地下におけるき裂内流動,多相流体,物質移行および熱移動等の移動現象を定量的に整理する基礎を身に付ける。 地下の移動現象の解析は,石油開発,天然ガス開発,地熱開発に必要とされるのみならず,地下水汚染修復, 放射性廃棄物などの地層処分場システムの安全評価など,エネルギーフローに関する環境工学の基礎となる。 本講義ではこれらのトピックスを取り込みながら講義を行う。最初に流体エネルギー資源の開発概要についても述べる。

東アジアの社会と環境 2J 2

先進社会
環境学
専攻教員

近代経済成長の特質とメカニズムを理解し,その日本やアジア諸国への波及の経緯, その結果とも考えられる地球規模での資源・環境制約の出現, そしてこれを克服するためになされている世界的な取り組みと残された課題について考える。

高温材料プロセス工学 2J 2 福山

金属,半導体やセラミックスなど高温を要する素材プロセスに必要な平衡,非平衡熱力学および熱や物質移動に関する物性などの事項を修得する。 修得すべき事項には,熱化学データ集の成り立ち,状態図(相図),非平衡熱力学の概念と化学反応などの非平衡過程の理解, 各種熱物性(拡散係数,比熱,熱伝導率,表面張力,粘度など)とその測定法が挙げられる。

地球物質循環学 2J 2 土屋

地球を構成する,地圏,水圏,大気圏などのサブシステムでは,その間で相互に物質と熱の移動が生じている。 地球史を通じてのサブシステムの発展過程とこれらサブシステム間の相互作用について述べ,地球における 物質循環を支配している様々な反応,ならびにシステムとしての地球物質循環について論ずる。 特に岩石(土壌)と水,海洋と大気,そして岩石と大気とのあいだの化学反応,成分の移動現象等についての 地球化学プロセスについて考察し,これらサブシステム間および地球全体のグローバルシステムの及ぼす人間 活動の影響について言及する。

環境修復生態学 2J 2 井上(千)

地球を構成するサブシステムのうち,特に地圏と生物圏に着目し,その構成要素と構造について論じるとともに, 地圏環境における化学的物質と微生物との相互作用について明らかにする。 そのうえで,今日の土壌・地下水汚染の実態に言及し,その汚染修復プロセス確立に必要な物理的, 化学的あるいは生物学的な要素技術と,実際の修復事例について講義する。主な講義内容は次の通りである。
地圏環境の構造,地圏環境と微生物,主要元素の地球化学サイクル,汚染物質の毒性,土壌・地下水汚染とその修復技術

エネルギー環境論 2J 2 川田
八代

エネルギー利用の急速な増大に伴う化石燃料の枯渇と環境負荷は,今後数十年間で最も重大な問題のひとつと 考えられている。本講義では,エネルギーの各種の形態について,その特徴と相互変換の原理について学ぶとともに, これらを生かして,環境負荷のより小さなエネルギー利用を実現する手法の可能性や課題,将来展望について, 熱力学と材料科学をベースに定量的に考えるための基礎知識を身につける。

エネルギー材料学 2J 2 佐藤(義)
高橋(英)
横山

本講義は,特に,再生可能エネルギーの製造,畜エネルギー,その利用のためのエネルギー材料を中心に講義する。 再生可能エネルギーの製造では,太陽光発電や光触媒を用いた水素の製造などに用いるナノテクノロジーを活用した エネルギー材料,また,我が国に豊富に存在するバイオマスの活用方法やそれを用いた循環型社会の構築,さらに, 自然界に多く存在するナノ炭素材料(カーボンナノチューブ)のエネルギー材料への応用などを講義する。

金属資源再生システム学 2J 2 柴田

金属資源循環を達成する上で重要となる非鉄製錬プロセス,特に銅製錬,鉛製錬,亜鉛製錬プロセスを中心として, 鉱石の製錬のみならず二次原料(リサイクル原料,廃棄物)の処理,製錬副産物の処理(有価金属や環境負荷元素の回収) 等の詳細を説明する。
本授業を受けることで,非鉄製錬に関して,主要プロセスのみでなく,付随する副産物の処理や,二次原料処理や廃棄物の受入れ, 貴金属や多種のマイナーメタルの回収,環境負荷元素の濃縮回収や安定固定化等の,金属資源循環システムの根幹にかかわる技術 の詳細を俯瞰的に理解することを目的としている。

環境粉体工学 2J 2 加納

粉体工学の基礎として粒子径,粒子径分布,粒子密度,粒子形状の定義と測定法について習得する。 粉を造る,分ける,混ぜる,固める,乾かすなどの粉体プロセスの原理と操作について理解し, 産業と粉体プロセスの関わりについて考える。 地球環境,省資源,省エネルギーに対する粉体プロセスの重要性について概説する。 また"新たな粉体プロセスへの挑戦"としてメカノケミストリーの知識を通して, 熱を使わない資源処理法,材料合成法,有害物の無害化法などのプロセス開発について概説する。

エコ・デザイン素材学 2J 2 松原
白鳥

あらゆる材料は地球資源を用途に応じた精製を経て生み出される。 本講義ではあたらしいものつくりに関わる環境制約因子を地球環境のメガトレンドから明らかにし, これに立脚した環境配慮型素材製造や精製プロセスのトレンドを提供する。

環境生命調和素材学 2J 2 上高原

物質・材料の及ぼす人類,自然生態系への影響について概観し,環境・生命に調和する機能発現を目指す マテリアルデザインおよび機能物質の応用展開を解説する。さらに生体を修復する材料,再生医療の足場材料などの 設計と創製について取り上げ,環境や生命に調和する材料はどうあるべきか考える。

環境調和開発学 2J 2 高橋(弘)

環境低負荷型の資源・エネルギーの採取を目指した岩盤・岩石の掘削,掘削物の輸送などを行う開発機械の基本的構造および 自動制御技術・ロボット技術について講義する。さらに循環型社会の構築に資する廃棄物再資源化処理機械の現状や機械の 構造について講義し,環境ジオメカトロニクス,ジオリサイクリング・マシーニングシステムについて論じる。

地殻プロセス評価学 2J 2 岡本

人類と深く関わっている地殻について,その構造と構成物質の特性について述べ,海洋底拡大,大陸の成長, 島弧と海溝などについてプレートテクトニクスの枠組みの中で論じる。 また,多成分多相系である岩石や流体の反応について,その形成条件についての熱力学と反応速度の側面から学ぶ。 地球進化史のなかで現在の地殻および日本列島の地球科学的状態について理解を深めるとともに, 地殻物質の形成条件・反応過程を評価し,また,地球科学現象(地震,火山,地熱等)をもたらす要因を グローバルな視点と観測事実とを融合させて考察できる素養を養う。

地殻構造・エネルギー工学 2J 2 伊藤
森谷
坂口

様々な地下空間利用,地熱ほかのエネルギー資源を抽出することを目的とした,水圧破砕法に代表される主要な 地下工学について講述する。 まず基礎として地殻構造,地殻応力場および地下岩体の温度場や透水性などの特徴を述べる。 その上で地殻構造の評価方法,水圧破砕法の実施手順とその効果,水圧破砕に伴って発生する微小地震に基づく 地下き裂の評価方法,坑井試験による貯留層特性の評価方法,地殻応力の測定理論と方法,および測定事例について解説する。 また,社会に直結する地震(自然地震および誘発地震)の問題を地下工学の観点から解説する。

環境リモートセンシング学

Remote Sensing for Environment Study

2E 2 佐藤(源)

This course summarizes the remote sensing technology by electromagnetic wave applied to earth environmental studies. The lecture starts from the fundamentals of electromagnetic wave methodologies, and scattering of wave from various objects. This is the fundamental theoretical background of radar remote sensing. We learn fundamental theory of antennas and principles of radar. Then we discuss signal processing which include inverse scattering theory and signal processing theory for radar and radar imaging. The lecture will also cover the applications of radar technology including Ground Penetrating Radar (GPR) and Synthetic Aperture Radar (SAR). The lecture also introduces advanced radar technologies such as radar polarimetry and radar interferometry. The lecture will be given in English.

エネルギー環境材料創製学 2J 2 小俣

あらゆる物質の根幹となる化学結合の基本的概念,考え方とその材料への応用を学習する。 分子における化学結合から固体のエネルギーバンド構造へと展開し,太陽電池, 光触媒などのエネルギーおよび環境関連材料の理解や材料設計に必要な基礎事項を習得する。

環境資源経済学 2J 2 松八重

近年,環境や資源問題が経済問題として,ますます重要な課題として議論されるようになっている。 本講義はそれらの経営や経済へ及ぶ影響の理解,そして対処法のために経済学的な考え方を用いた処方箋を 理論的そして現実への事例を通して講義する。

環境政策学 2J 2

先進社会
環境学
専攻教員

環境問題は,ローカルな事象とグローバル化の双方からアプローチされる。 グローバルには国連の場などでは越境大気汚染,地球環境問題,生物多様性の危機など 国際協調が必要とされる課題が議論される。同時に,それはローカルな事象と入れ子式に相互に影響を及ぼす。 本講では,日本の地域の再生と里山の言説,国内外のヒトと動物の関係学(動物の表象と福祉, 動物園の誕生と国民国家に関する歴史),グリーンインフラ等の諸問題の倫理的な課題を概観する。 ある現象が問題として切り出され,枠組まれ,時には消滅(消費)される,その動的社会的プロセスに着眼する。 具体的には足元のローカルな事象を入口とし,現代のグローバルな問題に敷衍し, 環境問題について批判的に議論する能力を養うことを目的とする。 ポリティカル・エコロジーの基本的事項を理解し,そうした視角からこれらの課題を読み解く力を獲得できることを 到達目標とする。

環境法と環境政策 2J 2

宮城県環境生活部

今日の環境問題は,大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動や生活様式が,自然の復元力や自浄能力を超える 環境負荷を生じさせていることからもたらされるものであり,その影響は,地球温暖化や生物多様性の危機など 地球規模の問題にまで広がっています。 また,各地で大規模な不法投棄事件が発生し,環境汚染や自然破壊が深刻な問題となっています。 一方,国民の環境への関心は,高まっており,地球の有限性に配慮した,持続可能な社会の構築を目指す方向へと, 大きな転換期を迎えつつあります。 このような環境問題について,宮城県の状況を説明するとともに,環境関連法規を基にして行政はどのように 施策を展開しているかを,各種の具体例を引きながら説明します。また,持続可能な社会を構築し, すばらしい環境を次の世代に引き継いでいくための方策について,ともに考えていきたいと思います。

環境技術政策論 2J 2

仙台市
環境局

一般家庭や事業所・工場から排出される様々なごみの減量・リサイクルの推進,気候変動や生態系への影響が 懸念される地球温暖化問題など,持続可能な社会の構築に向けた大小様々な課題について, 基礎自治体である仙台市の取り組みを学ぶ。 また,環境基本計画の企画・作成や,具体的なごみ減量・リサイクル施策の実施に至るまでの検討の進め方, ごみ処理施設の見学などにより,より実践的な知識の習得や,様々な環境課題への対応策を考える力を養う。

地球環境変動学 1J 2 坂野井
町田

地球環境変動を,地圏,水圏,気圏,生物圏と人間活動との相互作用を含む地球システムの変動としてとらえ, 地球システムに関する基本的認識と,特に太陽活動が地球大気環境に及ぼす影響(例えば温暖化など)に重点をおき, 地球環境変動を引き起こすいくつかの要因について解説する。 さらに,地球環境変動を理解する手段としての大気組成観測技術や数値シミュレーション,さらに, 太陽系惑星環境についても講義する。 坂野井が,地球システムの概念と構成要素,太陽と地球環境の関係,地球システムの数値シミュレーションについて解説し, 町田が集中講義にて,地球温暖化のメカニズムや,地球温暖化の原因となっている大気中温室効果ガスの変遷ならびに 地球規模での循環や,地球温暖化の現状と将来予想について解説する。

環境科学・政策論 2J 2 石井

環境・資源政策を形成していく上で,科学と政治がどのように関わりあい,どのような相互影響を及ぼしあうのか, また科学が政策決定プロセスに影響を与えうるための条件は何かといった疑問に対する答えを,温暖化問題などの環境問題や その他の社会問題の具体的事例を通して考察する。 環境リスクに対処するための先入観にとらわれないバランスの取れた科学技術に対する見方,特に社会構築主義的な科学技術の 捉え方を習得する。 科学技術社会学の基礎文献を輪読したあと,受講生各自の研究テーマを科学技術社会学の観点から論じた場合の発表を行い,討議を行う。 なお,使用言語については受講生と相談の上,決定する。

環境法・政策学 1J 2 倉阪
西村

環境に関わる国内的,国際的なルールが,どのように形成されてきたのか,あるいは形成されるのか,さらには, 具体的にはどのように作成するのか(法案作成),といった社会のルール作りの仕組みを学ぶ。 国内的諸課題については,環境政策の原理・原則・手法についての理解を深めるとともに,市民参加による政策形成の 必要性とそのための手法の実践方策(例えば,具体的な法案の作成方法)を学ぶ。 ワークショップ形式で参加型の講義となる(倉阪講師担当)。
国際的な環境問題に対処するための法制度については,その現状と課題を理解することを目的とする。 そのために,国際法(international law)の基本枠組みを確認した上で,環境を保護するための国際法, すなわち国際環境法(international environmental law)の形成と実施について,具体的な環境問題を例に挙げながら検討していく(西村講師担当)。

環境倫理とマネジメント 1J 2 小野寺
内藤
門脇

現代社会において地球温暖化をはじめ環境問題への対応は不可欠なものとなっており,日頃の事業活動やライフスタイルの転換が求められている。 環境問題については,技術的な方策とともに,思想・哲学,社会学,法学,経済学など多面的に議論がなされている。 現実の社会の中で実務として環境問題を捉えていく視点から,①環境倫理・思想,②環境政策,③環境マネジメント・環境経営について講義を行う。

先進社会環境学演習

Practicum on Environmental Studies for Advanced Society

2JE 2 Trencher
Grause

In this course students will learn about the various social, economic and policy dimensions that affect environmental decision making and the way environmental and energy technologies are chosen and diffused in society. Students will build analytical skills to systematically understand the advantages, disadvantages and limitations of various environmental and energy technologies and examine trade-offs and competing viewpoints of stakeholders in environmental decision making. By providing many opportunities for problem solving and discussion about real world environmental challenges students will build critical thinking and practical problem-solving skills.

環境事項に関する意思決定,環境・エネルギー分野の技術の選択及び社会的導入に当って影響を及ぶ社会,経済,政策面の諸要素について学ぶ。 環境分野における意思決定過程の中で生じる利害関係者間の立場・価値観の衝突,環境・エネルギー技術の 長所短所を体系的に分析・評価する能力を身につける。 また,実社会の課題について多くの問題解決型の学習およびディスカッション行う機会を与えることによって, 批判的思考力および環境問題への解決能力の向上を目指す。

環境リスク制御学 2J 2 駒井
白鳥

川上

環境リスクの評価および制御に関わる方法論や実践の入門的講義を通じて,地圏環境におけるリスク評価手法の開発, 土壌・地下水汚染の調査と解析,廃棄物の管理と制御,地熱資源開発等の環境リスクの評価と制御に関する事例検討, さらにはリスクコミュニケーションの方法論等に関する基礎的・総合的な教育を行う。

環境政策特殊演習 1J 2 松八重
明日香
Trencher
石井

-

文化環境学概論 1J 2

文化環境学コース教員

歴史学,文化人類学,環境政策論,環境保全工学などの様々な観点から,文化環境学に取り組む方法と実例,課題について論じる。

先端環境創成学概論 1J 2

材料環境学コース教員

応用環境
化学コース
教員

地球環境のモニタリング,環境調和材料の設計・分析,その製造を含む環境適合型プロセス,リサイクル等, 持続可能性を見据えた技術に関してコースを横断し,総合的な理解を深める。

地球温暖化論 1J 2 村田
明日香

この講義では,温暖化に関する多くの情報を客観的に見て判断できる能力を身につけること, および各国・地域が導入しようとしている炭素税や排出量取引制度などの温暖化対策や国際枠組みに関する 国際交渉の現状と課題について基礎的な知識を得ることを目的とする。 そのため,温暖化のメカニズムや現状・今後の予測について,何がどこまでわかっているのかを理学的見地から概説する。 また,具体的な温暖化対策やエネルギー政策についても,それらのメリットとデメリットを明らかにする。さまざまな意見や予測も紹介するが, これらにどう対処すべきかはあくまで学生諸君にゆだねることとし,判断のよりどころとなる事実を中心に解説する。

環境とエネルギーの安全保障問題

Environmental Security and Energy Security

2E 2 明日香

This subject will examine the environmental/energy issues around the world from the socio-economic perspectives. Lecture will be taken seminar form and positive participation of all students is expected. In the class, we discuss the challenges each country faces both to mitigate and to adopt to the problems. In addition, we try to understand that the idea of the security has changed over the course of time through the concrete examples in the world.

水環境論

Hydro-Environmental Studies

2E 2 風間
小森

This lecture focuses to study hydrology for analyzing the problems by changes in the distribution, circulation, or temperature of the earth's waters, and to provide guidance for the planning and management of watershed environment. Finally, we will have a discussion about human security on watershed environment and water.

エコプラクティス 通年
J
2 土屋

プロジェクト研究の立案能力やNPO法人設立のためのノウハウを習得することを目的とした研修を行う。 具体的には以下の2つの研修から1つを選択しグループで研修を行う。
本授業は修士1年を対象とする。
1)種々の機関(財団,学術振興会,文科省等)の公募研究への申請を目的とした申請書類の作成を行う。
(研究テーマの選定,研究計画・方法の立案,研究資金の見積り,期待される成果)
2)NPO法人設立のための主な申請書類の作成を行う。(設立申請書,設立趣意書,定款,事業計画,収支予算書)

生態学合同講義 通年
J
2 -

通年で開講される大学院生態学合同講義(*)のうちから,受講生の関心に応じて10コマの講義を選択・受講する。 講義は生態学および環境科学に関する人文・社会・自然分野からの広範な内容であり, 受講生は自身が専攻しようとする分野に近い内容にとどまらず,むしろ関心を広げて選択・受講して欲しい。 受講した講義については出席記録として短い報告が求められるが,それとは別にすべての講義終了後,複数の講義内容を組み合わせた報告を課し, 評価の対象とする。
*4月に講義日程および講義室,受講方法などの案内があるので注意すること。

修士インターンシップ研修 随時

1
or
2

全教員

1週間~1か月程度,企業等で就業体験を行う。

特別講義Ⅰ 随時

要旨
参照

-

環境科学に関連する学会やシンポジウム,または講演会における講義(または講演)を履修することにより, 研究科の教育を補完し,環境科学の最新の知識を学び,考え方を深めることを目的とする。 延べ11時間相当分の出席をもって1単位とする。申請により,4単位までを修了要件単位として認める。

特別研修Ⅰ 随時

要旨
参照

-

修士研修の内容には関連しないが,先端性,国際性,あるいは社会性の育成につながる内外の研究機関等における研究やプロジェクトへの参加, または国際会議(国内開催の会議は除く)での発表など。1回につき1単位を認め,申請により,2単位までを修了要件単位として認める。

先進社会環境学
修士セミナー

通年 4

先進社会
環境学
専攻教員

先進社会環境学専攻における修士論文研究に関連して国内外の重要な研究論文,あるいは自己の研究の背景,中間成果を紹介し,討論することで, 分野の研究動向と自己の研究の位置付けを把握する。

先進社会環境学修士研修 通年 6

先進社会
環境学
専攻教員

先進社会環境学専攻における各分野に所属して,研究,研究発表,討論,文献紹介,実験および演習を行い,修士論文の作成を行う。

関連科目

授業科目 -

他研究科開講科目

本研究科委員会において関連科目として認めたもの。
Lecture Accepted by the Committee of Graduate School of Environmental Sciences.

お問い合わせ先

国立大学法人東北大学
大学院環境科学研究科総務係
〒980-8572 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
022-752-2235