理念

環境科学研究科設置の背景

 近年の大量生産・大量消費という人間活動は、いろいろな新技術や新物質を生み出し、私たちの生活を便利で快適なものにしてきました。しかし、その一方で、自然界の生産・再生・処理能力をはるかに上回る資源・エネルギー消費と大量の廃棄物の発生をもたらし、自然環境の破壊、地球温暖化、生態系の破壊、都市や社会の荒廃などの地球規模の環境問題を引き起こしました。
 21世紀を迎えて、人類的・地球的危機はいっそう進行しつつあり、我が国の次期科学技術基本計画においても「環境」問題への取り組みは最重点分野の一つとなっています。

東北大学ならではの環境科学研究

 21世紀の新しい科学技術には、環境と調和し共存する視点が不可欠であり、これまでの世紀とは異なった方向へのパラダイムシフトが必要です。先端科学技術を有する東北大学が、新しい環境調和型の先端学術を世界に発信し、未来発展型社会構造の構築に果たすべき役割と責務は大きいという使命感の下で、平成15年4月に環境科学研究科が設置されました。
 環境科学研究科は、総合大学である東北大学の「知」を結集し、持続可能な発展をささえる文化と循環社会の基盤となる社会構造を確立し、21世紀の地球的課題に取り組む高度な知識と能力を有する人材を育てるため、以下のことに取り組みます。

  • 文系、理系という伝統的区分を越える総合科学としての環境科学の構築
  • 高度かつ総合的な能力を有し、国際社会において活躍できる人材の養成
  • 人間の居住空間の持続可能性を追求する教育・研究
  • 地域的、民族的特性を踏まえ環境問題を多角的に解析する教育・研究
  • 環境と調和したエネルギーシステムを構築する教育・研究
  • 自然と共生できる効率的な物質変換・バイオ技術を創出する教育・研究
  • 循環型の社会を支える新たな資源循環・再生技術を創成する教育・研究
  • 環境共生型の社会構造を確立するために、環境創成計画を企画立案する教育・研究
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